こんにちは!
上高地も日に日に秋めいてきて、朝晩はとても肌寒くなってきました。
つい先日、2連休を利用して泊まりで涸沢へ行ってきたので、レポート記事を書きたいと思います。
今回歩いたルートは以下の通りです。
上高地バスターミナル → 河童橋 → 明神 → 徳沢 → 横尾 → 本谷橋 → 涸沢ヒュッテ
山と高原地図「槍ヶ岳・穂高岳」を参考にすると、コースタイムは約6時間半の道のりです。
まずは、上高地バスターミナルへ。
インフォメーションセンターに設置されているポストに登山届けを投函。
登山届けはネット上で提出する方法もありますが、今回は紙に書いたものを提出しました。
バスターミナルから徒歩5分ほどで、河童橋に出ます。
河童橋から見えるのは、奥穂高岳と前穂高岳を結んでいる吊尾根。
これから向かう涸沢は、この吊尾根のちょうど向こう側です。
現在、小梨平から明神までの道が通行止めになっているため、河童橋を渡り、明神までは梓川右岸の散策路を歩きます。
明神橋を渡り、今度は梓川左岸へ。
明神館の前で振り返ると、朝日に照らされた明神岳が明るく輝いていました。
明神館から次のポイントである徳沢までは、約1時間ほど。
途中、広々とした開放感のある景色を眺めながら歩くことが出来ます。
徳沢に着いたら「みちくさ食堂」で少し長めに休憩し、エネルギーを蓄えました。
徳沢を出発し、また1時間ほど歩くと、横尾山荘に到着です。
横尾山荘から先はルートが3つに分かれていて、それぞれ蝶ヶ岳・槍ヶ岳・涸沢へ向かう分岐点となっています。
涸沢へ向かうには、山荘の目の前にある横尾大橋を渡ります。
横尾大橋を渡った後、しばらくは割と平坦な道が続きますが、その後は岩がゴロゴロしている河原なども通り、再び川のせせらぎが聴こえてくると、本谷橋に到着。
ここには腰掛けやすい大きな岩もあり、ちょうど良い休憩ポイントになっています。
本谷橋から先は本格的な登りが始まり、いよいよ涸沢へ向かっていくという感じで胸が高鳴りました。
キツい登りも落ち着いた頃に出てくる、青ガレと呼ばれているこの場所。
左側の斜面からの落石が多いようで、「休まず進め!」という注意書きが・・・。
その後、今度はSガレと呼ばれる場所を通過し、整備された歩きやすい石段が出てくると、涸沢ヒュッテはもうすぐ。
12時半頃、涸沢ヒュッテに到着。
受付で宿泊の手続きを済ませ、早速テラスへ上がってみました。
午前中はよく晴れていましたが、お昼頃から徐々に雲が増えてきて、穂高の稜線がギリギリ見える感じでした。
それでも、見たかった涸沢カールの景色が目の前に広がっていて感動!!
その後、夕方にかけてどんどんガスが出てきて、日没前には涸沢カールの姿はすっかり隠れてしまいました。
翌日も晴れる予報だったので、更にきれいな景色が見られるのを期待しつつ、小屋でのんびり過ごしました。
山小屋では消灯時間が早いですが、ここ涸沢ヒュッテでも21:00に消灯。
翌朝に備えて、早寝しました。
2日目は4時過ぎに起床。
涸沢を訪れる人たちの多くが楽しみにしているのが、モルゲンロート。
朝日を浴びた山肌が赤く染まる現象のことです。
受付の横には、親切に時刻が掲示されていました。
朝食の後、5時半頃からテラスへ出て、朝日が昇るのを待ちました。
この日は東の空に少し雲がかかっていたため、なかなか光が差さないまま時間が過ぎ・・・
待つこと20分ほど、ようやく光が差してきて、少しずつ山並みが染まり始めました。
そして、見たかった景色が遂に目の前に。
山肌の色と影のラインが刻々と変化していく様は、ずっと見ていたくなるような美しい光景でした。
小屋から少し離れた池ノ平というポイントにも足を伸ばしてみました。
ここは秋にだけ池が出現するそうで、穂高の山並みが逆さに映ります。
日が昇るにつれて、今度はすっきりとした青空が広がってきました。
朝焼けもきれいでしたが、青空と山並みのコントラストもなかなかいい。
紅葉の季節を迎えて涸沢カール全体が色付くのはもう少し先ですが、小屋の周辺にもナナカマドの実がなっていて、秋らしい雰囲気を感じられました。
まだまだこの景色を眺めていたい気分でしたが、帰りも時間がかかるので、涸沢ヒュッテを後に。
帰り際、何度も振り返ってしまいました。
帰りも徳沢でのんびり休憩し、昼食をとりました。
徳沢キャンプ場は広々とした原っぱになっていて、気持ちの良い場所です。
明神池にも立ち寄り、穂高神社に参拝。
最後は出発時と同じように、河童橋から景色を眺めました。
片道約6時間かけて向こう側まで行き、また戻ってきたんだなと思い、大満足の2日間となりました。
涸沢が紅葉の見頃を迎えるのは、例年だと10月上旬。
上高地よりも標高が高く、気温も低いので、これから涸沢へ行かれる方は、温かい装備も用意していただければと思います。
以上、季節が秋へと移ろいゆく中、涸沢へ行ったレポートでした。