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山・ある記
秋晴れの奥穂高岳 1泊2日
みなさん、こんにちは!フロントのシラハです。
先日休みを利用し、奥穂高岳登山に行ってまいりました。
前日の雨が雪にならないか?今季一番の寒気で気持ちまで凍らないか?
直前までの心配をよそに、結果天気に恵まれた山旅をすることができました。
ちなみに「山・ある記」は実に5年ぶりの投稿です。
この時期の日の出は6時近くなので、ヘッドランプを点けて登山口がある「横尾」まで約3時間の道のりを歩きます。
横尾に着くときにはすでに夜が明けてあかるくなっています。
横尾から本谷橋までの登山道はそれほど傾斜がなく歩きやすい道です。
このあたりの広葉樹は紅葉がちょうど見ごろのように思いました。
沢の音が聞こえてとっても気持ちが良いです。
川を渡るのに手前に見える「木の板の橋」と、奥に見える「吊り橋」がありますが、用心深い私は木の板の橋を通りました。
ちなみに帰りは吊り橋を通りましたが、めちゃめちゃ揺れて怖かったです。
開けた河原でリュックを下ろし少し休憩します。
ここから先が本格的な登りになりますので、水分補給をしっかりと。
石の敷かれた急坂を、呼吸を整え前進していきます。
秋の冷たい空気が頬にあたって気持ちが良いです。
本谷橋を出て約1時間 遠くに涸沢が見えてきました!
雲もだんだん薄くなり青空がとってもきれい
紅葉で有名な涸沢ですが、残念ながらほとんどの葉は落ちてしまっています。
この青空と山々!
それを見るだけでも十分ここまで来た甲斐がありました。
しかし、今日のゴールは3,190mの奥穂高岳
ここ、2,310mの涸沢ヒュッテからまだ800mの登りが待っています。
ここ涸沢からコースタイムで2時間50分です。
「なんか涸沢きれいだし、奥穂はまた今度にしようかな~」という考えが一瞬頭をよぎります。
しかし、こんな時のためにいろんな人に「奥穂に行ってくる」と言いふらしておいたため、今更計画の変更はできません。
覚悟を決めて出発します。
大きな石がゴロゴロしている急坂を1歩1歩進めていきます。
遠くの目標を見てはいけないのは分かっていますが、ついついどのぐらい近づいたか確かめたくなるのが人間の性です。
全く変わっているように見えませんね。
青空がきれいです。
振り返るとさっきまでいた涸沢ヒュッテが小さくなってきました。
遠くの稜線も、さらに遠くの山もうっすら見えて改めて天気の良さに感謝。
ここから先は難所の「ザイテングラート」を通過します。
ザイテングラートとは?気になって調べたところ「岩壁の側面の支稜しりょう」とのこと。
…なるほど
翌日の最低気温の予報が-12度というのを信じて防寒着を詰め込んだめちゃ重リュックと、すでに7時間以上行動している体力の消耗で途中何度も立休憩を挟みながら、少しずつ高度を上げていきます。
「ホタカコヤ20分」
この文字にどれだけ勇気をもらった事か!
書いた方に表彰状を差し上げたいです。
涸沢からあんなに遠くに見えていた小屋がいま目の前にあるとは、なんとも感慨深いです。
穂高岳山荘は石畳の上に真っ赤な屋根で「どしっ」と構えられた何とも頼もしい山小屋です。
それにしても山でいただくカレーって、ほんっとうにおいしいですよね!
奥穂高岳は小屋の横から、いきなり「はしご」を登り手足を使って岩を登ります。
登山のガイド雑誌とかでよく見る画像ですが普通に怖かったです。
奥穂高岳は北アルプスで一番高い山なので、360度見渡す限り他の山々を見ることができます。
お隣さんには槍ヶ岳 ジャンダルム、西穂高岳
白馬岳、鹿島槍ヶ岳、八ヶ岳などなど登ったことがある山を見えるのも嬉しかったです。
上高地も見えるそうですが、残念ながら雲の下でした。
晴れているところと、雲がかかっているところがくっきり分かれているのも面白いです。
薄い水色の空からオレンジの太陽が昇ってきました。
まぶしいお日様と、夜から朝に移っていく空のグラデーションがとても美しかったです。
気温もそこまで下がらず、小屋の前の温度計で0度でした。
帰りは登りと同じく、まずは涸沢まで下りたあと横尾から上高地まで歩きます。
行きでは気づきませんでしたが、涸沢から横尾までの道は紅葉がとてもきれいでした。
疲れた体に甘いものが染みわたる~
ここから2時間かけて、午後1時に上高地へ到着しました。
2日間かけての奥穂高岳への登山は、私にとってとても歩きごたえのある山旅でした。
例年なら雪が降る時期ですが、登山道も夏道とほとんど変わらずに歩けたところはラッキーでした。
今年は高い山は登り収めかもしれませんが、また定期的にチャレンジしたいと思います。
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